日曜に父の家に行ってお線香をあげてきました。
結果としてこの一連の出来事は全然美しくないです。
亡くなったからと言ってそれまでのすべてがチャラになって感動的な和解に至るわけではない。
現実は小説じゃないから腑に落ちるハッピーエンドにもならない。
現実はエンタメじゃないから読んだ人が感動するようないい話にもならない。
父に対しては悲しみよりも苛立ちのほうが強く、その怒りをぶつける先がないのでただ堪えて泣いて発散するくらいしかできません。
ここにすべてを明かすのはあまりにも醜く恥ずかしいのでやめておきます。
ただ、家族だから、血が繋がっているからと言って、全てを許す気にはなれない。
私が大人げないとかそういう話でなくて、個々の人間同士だからこそ私は父を受け入れられない。
ただそれだけのことです。それだけのことでした。
父が鬱病だったとか、もしかしたら双極かもしれないとか、そういう病気のせいにして「じゃあ仕方ないよね」で済ませられる話ではなかった。
最後まで私たちは自分勝手な父に振り回され続けました。
私の中で「父親」の座はずっと空席で、それがこれから先も空いたままで変わらない。
今回はその最後の確認をしたような感じでした。